歯の逸話
歯にまつわる逸話はたくさんあります。そのうちの面白い一話をご紹介します。それは、小説「将軍」の作者、ジェームス・クラベルが書いた「TAI-PAN」に、興味深い一節があります。舞台は1800年代後半の中国です。戦争でのライバルだったヨーロッパ人からも、地元の中国人からも畏敬されていた、スコットランドの貿易王にストルアンがいました。このスルトアンには奇妙な行動がありました。それは、歯みがきだったのです。彼はお茶に歯ブラシをつけ歯磨きにいそしんでいました。歯みがきに励む彼に、周囲は「歯は老化し、やがて抜けるもの」と、その愚行をいさめていました。しかし、ストルアンは周囲のことを気にせずただひたすらに歯を磨いていました。その結果、50歳をこえても彼の歯は健康そのものだったのです。全ての歯が抜けずに残っていました。逆に、愚行をいさめた人々の歯はボロボロでほとんどありませんでした。くやしまぎれからか、人々は彼を悪魔の仲間よばわりにしたようです。もし、当時の人が現代にタイムスリップしたら、世の中「悪魔」だらけになってしまいますね。歯医者さんなんて地獄となってしまうのでしょうか。